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雪だるままつり [日記]

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今年の冬の雪の降り方はどうでしょう?自称「雪国人」作家の高田宏さんが以前、
雪をめぐる報道について、コメントされた時の言葉を思い出しました。

「豪雪、雪害など文明社会の厄介もの、敵といった観点が多い。雪が降って
喜んでいるなどというニュースは、スキー場関連ぐらいではないか・・・」と

確かに除雪費用も莫大な予算をともないます。豪雪の際には、追加予算も
計上されるとか、こればかりは、なんとも天候次第ということですね。
もっとも石川県白山市の麓の白峰では世界有数の豪雪地帯と、
いうことで、逆にこの雪を利用して雪だるま祭り[雪][雪]を開催しています。

この有り余るほどの豊富な雪を素材に、皆で楽しむことはできないかという
思いから平成元年に「雪だるまウィーク」として生まれました。
住民一人につき、一個の雪だるまをつくり、夕方その雪だるまに一斉にロウソクの
灯りを灯します。
日々の除雪作業に追われながらも、地域住人一人一人が雪だるま作りに
汗をかき、何よりも地域の活性化を願い協力しあう姿は感動を覚えます。

雪を厄介者と捉えることなくポジティブに捕らえ、雪の下でやがて来る春を待つ
雪割草のように、じっと耐え忍ぶ雪国に生きる人たちの熱い思いを感じます。

雪はやがて水となり手取川ダム貯水されます。これ即ち人の命の源となります。
また住民総動員で行われる雪かき作業は、隣近所に対する思いやりも育みます。

氷雪学者の中谷宇吉郎博士の言葉から

山に積もった雪は天然のダムといえる。豊かな水のおかげで、世界でも
有数の積雪地帯である日本の雪国に古来多くの人が暮らしてきた・・・

そんな実利だけでなく「雪は天から送られた手紙である」「それはたとえようも
なく美しい宝物である」。中谷博士が残した有名な言葉が示すように、何より
「心のめぐみ」を与えてくれます。

北海道の雪まつりとは趣も規模も全く異なりますが、今では冬の北陸を代表する
イベントのひとつになっています。

白峰の雪だるままつり[雪][雪]




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