【花に嵐のたとえもあるぞサヨナラだけが人生さ】

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桜の花に思うこと・　サヨナラだけが人生さ

まだ、子供だった頃TVドラマの中で聞いたセリフでした。、
（タイトルも内容もほとんど記憶にないのですが）

何故かこの【花に嵐のたとえもあるぞサヨナラだけが人生さ】という
言葉が好きで（早熟だった？）ずーっと記憶の片隅に残っていて、
毎年、この時期必ず思い出すフレーズです。

たった一度聞いたセリフなのに何故こんなに印象深いのか？
いいセリフだな～と（TVドラマのセリフではなかったですネ）
後日、知ったことです。





とても寂しくて、はかないと思っていたけれど、
諸行無常を感じる、何故かこの突き放した言葉が好きでした。
子供こころに無情を感じながらも好きな言葉でした。

【花に嵐のたとえもあるぞサヨナラだけが人生さ】


作家の井伏鱒二さんが中国の漢詩「勘酒」という作品を訳した一文と
いわれています。
特に桜前線が上昇し始めるこの時期はなおさらのこと、この言葉の
もつ意味がなぜか心に響いてきます・


この杯を受けてくれ給え
どうぞ、なみなみ注がしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ





どんなに美しい花が咲いても、時がくればやがて散ってしまう
どんな親しい人でもいつかは離ればなれになってしまう
別れは森羅万象すべてにおいて永遠のテーマであると

別れが待っている、だからこそ、なおさら・・・
あなたに黄金の杯を勧め、なみなみと注ぐのを断らないでほしい
あなたと出会って、今はここで膝を突き合わせているから

「さよならだけが人生であるから、今のこの出会い２人の時間を
大切にしようではないか」と詠ったのではないかと考えます。





春・サクラ・桜・これほど開花を待ち望まれる花が他にあるでしょうか？
確かに花といえば・梅・藤の花・菜の花・チューリップ・バラの花・
ひまわり・ラベンダー・コスモス・胡蝶蘭の花・シクラメン・・そして

秋の紅葉といろんなイベントが目白押しですが、桜に関しては圧倒的に
他を寄せ付けないものを感じます。

桜の花の潔さ・その潔さは武士道に通じるものがあるのかなと
長い冬を終えて新しい生命の息吹、春を待ちわびる一筋の希望・
綿帽子のような春のやわらかな陽ざし・春！サクラ


いつのころからか桜の花が好きになり、いつか桜の花の下で杯をかわす
その杯には淡い薄墨の色をした桜の花びらがそっと・・・

【花に嵐のたとえもあるぞサヨナラだけが人生さ】




春の花たちよ、どうぞ美しく咲いておくれ！

四月は、また帰って来た、私たちと遊ぶため／四月は、肩に花籠を載せて来る
四月は、木蔭へ、菫（すみれ）の花をまき散らす
四月は、森の清らかな小径に沿うて／鈴蘭（すずらん）とアネモネをこぼして行く


春の花たちよ、どうぞ美しく咲いて
そして、溢れるほどの喜びとときめきを与えておくれ！

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